⑬ハピネスプラネットで前向きにつながりを育てる

ソーシャルネットワーク研究と職場のハピネス⑬

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前回までに、職場の幸福感やエンゲージメント、一体感には<結束>型の三角形のつながりが重要であること、一方で生産性やイノベーションなど組織の成果につなげるには外との<橋渡し>のつながりも必要であることを述べました。
 
ハピネスプラネットでは、それぞれのつながりを育てる仕組みを用意しています。 

新しい<橋渡し>を作る仕組み:クラス分けアルゴリズム

組織は階層構造で定義されるので、縦割りになる宿命を持っています。
そこで、多様性が高くなるようにクラス分けを定義するアルゴリズムを開発しました。これによって、他部署や年代の異なる人(類似性が高くなるように設定することもできます)とクラスを分け、その少人数クラスでアプリ上のコミュニケーションを進めることができます。こうすると、部署の壁を越えた新しいつながりが生まれ、新しいアイディアが生まれやすくなります。

チームの<結束>を強める仕組み:毎週のサポートチームアルゴリズム

部署内でも仕事に必須のコミュニケーションは上司と部下の「縦」のラインで定義されています。しかしこれだけでは三角形のつながりはありません。
ハピネスプラネットでは、応援のログから既存の関係性を分析し、効果的に三角形が増えるような新しいつながりを見つけ、そのメンバーが同じチームになるように毎週のサポートチーム(三人組)を振り分ける機能があります。
特にリモートワークの時には仕事上でつながりのない同僚とあいさつや立ち話をする機会が減りますが、この機能によって「最近どんな仕事してるの?」「その仕事手伝うよ!」などの会話が自然に生まれ、チームの一員としての実感が得られやすくなります。

先に述べたように、<橋渡し>か<結束>のどちらを優先するかは職場の目標によりますので、これらの機能のON/OFFや、母集団の選び方などによってバランスを調整していただくことができます。
 
もちろんハピネスプラネットはグループを決めるだけでなく、参加者の皆様が楽しく投稿して応援する仕組みを用意していますので、あたたかい前向きな心のつながりを育むように支援します。
 
職場のつながり作りについてもっと詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

この記事の執筆者

太田雄貴

(株)ハピネスプラネット

ヒューマンデータ
サイエンティスト

2017年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士前期課程修了。同年、(株)日立製作所入社。研究開発グループにて、公共系分野における機械学習や数理最適化の技術を活用した予測・効率化AIシステムの研究開発に従事。2020年に株式会社ハピネスプラネットに創業当初より参画。従業員の生産性・メンタルウェルビーイングの改善に関する実証実験を推進し、それ以外にも新規サービス企画、システム・ソフトウェア開発、アルゴリズム設計、特許出願、講演活動など、多岐にわたる業務に日々奮闘中。趣味は自然を楽しむアウトドア。

辻聡美

(株)ハピネスプラネット

チーフアーキテクト

京都大学大学院情報学研究科博士前期課程了。(株)日立製作所入社後、研究開発グループ基礎研究所にて人間行動データの応用に関する研究に従事し、ウェアラブルセンサを用いた50組織2000名以上の職場コミュニケーションの計測と分析、マネジメント改善施策の実行に携わる。2020年の設立当初より株式会社ハピネスプラネットに参画。発明協会平成26年度関東地方発明賞発明奨励賞、第64回オーム社主催公益財団法人電気科学技術奨励会電気科学技術奨励賞受賞他。趣味は読書と旅行とDIY。

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