日立ハピネスプラネット

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橋渡し型と結束型の特徴まとめ

 

ソーシャルネットワーク研究と職場のハピネス⑦
執筆:太田雄貴((株)ハピネスプラネット ヒューマンデータサイエンティスト)、辻聡美(同チーフアーキテクト)

前回は<橋渡し>型と<結束>型のバランスがビジネスの成功の鍵という話を述べました。今回はそれぞれの特徴を整理していきましょう。
 
橋渡し型と結束型の特徴まとめ
 
前回の話の結論は、『社会的つながり』は組織の内と外にバランスよく持つことが大事だということです。
組織としてもっと視野を広げたい・新しいアイデアが欲しい場合には、<橋渡し>を増やして組織の外の人ともつながったほうがいい。
一方で、仕事を効率的に生産性高く進めたいならば、組織内の人との連携を増やして<結束>を高めた方がいい。
 
どれくらいのバランスを取るのが最適かは、組織の置かれている状況や課題感によって異なってきます。
 
もし自分たちの組織にクリエイティブな発想が足りないと感じるなら、新しい人たちとの<橋渡し>が不足している可能性が高い。
他部署や、さらにその先の企業の壁を超えた交流をすると良さそうです。
 
逆に社内で創造的なアイデアが生まれるのに、実現できずに潰れてしまいがちなら、組織の<結束>が不足している可能性が高い。
こうした組織では、生まれた新しいアイディアを、社内の強い人脈を持つ人と連携して、関係各所に根回しをしながら実行に移していくといったことが必要になります。
 
組織の経営方針なども常に変化しますので、「このネットワーク構成がベストだ」と定義することは難しいのですが、その時々の自組織の状態を俯瞰し、どのようなつながりが必要かを考え、変えていくことが重要だと考えます。
 
以上が、「社会的つながり」に関する代表的な研究の紹介でした。
では、当の従業員にとって良いつながり方とはどういうものなのか?ということで、最近話題のウエルビーイングやエンゲージメント、幸福感とネットワークの関連について次から紹介していきたいと思います。

→次へ(⑧「社会的つながり」と「幸福感」)

 

【目次】シリーズ「ソーシャルネットワーク研究と職場のハピネス」

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