日立ハピネスプラネット

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医療分野において「親切な製品をつくる」ことを志して整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門事業を展開するアルケア株式会社
近年、アルケア社はさまざまな顧客のニーズに対応すべく組織機能強化のため、キャリア採用に力を入れています。
その背景からキャリア採用で入社された方のオンボーディング施策としてHappiness Planet Gymを活用。同時期に入社したメンバーでHappiness Planet Gymを利用し、「同期」的なつながりの構築を目指しました。
今回はHappiness Planet Gymの利用を事務局としてサポートしていただいた向井さん、星野さん、 キャリア入社者としてユーザーの立場で利用していただいた宇野さん、富田さんにHappiness Planet Gymの感想や効果をお聞きしました。
ぜひご覧ください。

 

課題
・増えていくキャリア入社者に新しい環境に早く馴染んでいただき、力を発揮してほしい
・他のメンバーとの関係性を構築することで安心して働ける環境をつくりたい

 

効果
・お題を通じて雑談することで、素の言葉で表現でき、他のメンバーとの関係性が親密なものになった
・キャリア入社にも関わらず、部署を越えて何気ない会話ができる「同期」ができた

 

 

キャリア入社者が早く力を発揮できるように

 

まず、アルケア様の事業概要を簡単に教えてください。

(星野さん)はい。私たちアルケアは主に4つの専門領域で事業を展開しています。1つ目は創業時から事業を行っているギプスなどの支持・固定用品を提供する「整形外科領域」。2つ目が様々な外傷に対し、治癒の促進を図る「褥瘡・創傷領域」、3つ目が人工肛門・人工膀胱を造設された方や排泄管理が必要になった方々をケアする「ストーマ領域」。最後の4つ目はこれまで挙げた事業で多様な接点を持つ看護師の皆さまをサポートする「看護領域」です。これらの4つの事業領域の土台には「ベストケア創造企業として健康で豊かな医療福祉社会を実現する」という企業の使命(ミッション)があり、それを実現できるよう事業を展開しています。


事務局として参加いただいた向井さん(右)、星野さん(左)
 
 

現在、アルケア様がキャリア採用に力を入れている背景はどのようなものでしょうか?

(星野さん)はい。一番大きな理由は即戦力を事業に活かしていきたい、というものです。その背景には既存社員とキャリア入社社員のコラボレーションによって企業としてさらなる成長を続けていこうという考えがあります。ですので、キャリア採用で入社される方は職種や年齢、出身業界等も様々です。本日、参加しているメンバーも宇野は医療分野の企業から、富田は様々な業界を経験してからアルケアに入社しており多様なキャリア入社者がいることが特徴かと思います。

 

今回、Happiness Planet Gym導入の背景や問題意識を教えてください。

(星野さん)はい。背景からお話しすると、まず、私たちアルケアでは「顧客に密着しよう」「チームで成果をあげよう」「専門性を追求しよう」「境界を越えよう」という4つのALCARE Style(行動指針)を掲げています。特に、「チームで成果をあげよう」は組織として強く重視している点だと思います。その中で、キャリア入社の方が増えると同時に、在宅勤務や多様な働き方の進展も相まって、キャリア入社の方がアルケアの環境 に馴染むことに時間がかかるようになっているのではないか、という問題意識を持ち始めました。先述のように、キャリア入社者には即戦力として早くその能力を発揮してほしいという思いで採用に力を入れているので、仕事環境に慣れるという点はその前段階として早いうちにクリアしていきたいと、、。


 
(向井さん)また、キャリア入社者の横のつながり、ひいては「同期」と呼べるつながりをつくりたい、という思いもありました。キャリア入社ではなく、新卒入社の場合は集合研修などを通して比較的長い期間を使って、組織の環境に慣れたり、 同期のつながりをつくったりすることができます。この同期は様々な部署や職種に配属され、何か部署をまたいで聞きたいことがある時や業務を進めたい時、同期を頼ることがあると思います。ですが、キャリア入社者ではそれが難しい。横のつながりを仕事に活かすことを考えると、同期の存在というのは非常に大きいと思います。ですので、何らかの方法でキャリア入社者にも「同期」的つながりをつくりたいと考えていました。
 
Happiness Planet Gymは2022年度から試験的に利用していました。その際、仕事の話や雑談を通じて他のメンバーの人柄を深く知り合えたと感じ、キャリア入社者の「同期」的つながりをつくるという点では最適であると考え、今年度は入社が同時期のキャリア入社の方で(Happiness Plnet Gym上の)チームをつくり、活用させていただきました。


 
 

何気ない会話やそこから生まれる関係性が心の支えになった

 

では、キャリア入社者としてHappiness Planet Gymを利用し始めた時の感想はいかがでしたか?

(宇野さん)そうですね。まず、アプリ自体というよりも会社側がキャリア入社者に向けて、早く会社に馴染めるように、働きやすくなってもらえるようにと、サポートしてくれている姿勢が嬉しかったです。
 
(富田さん)はい。私も宇野さんと同じような印象を受けました。私はこれまで複数回、転職を経験してきましたが、キャリア入社の方に向けて、会社側がサポートしてくれることは多くなかったように思います。その点、アルケアはキャリア入社の採用面だけでなく、その先の働きやすい環境づくりにも注力していると感じることができたので、入社してすぐの不安が一つ和らぎました。
ただ、Happiness Planet Gym自体には少し懐疑的な気持ちもありました。キャリア入社の方は出身業界や住んでいる地域、年齢も様々ですので、正直、メンバー同士でお互いに応援し合うことで、どこまで密なコミュニケーションが生まれるのだろうか、と疑問に思うところがありました。


アルケアにキャリア採用として入社した宇野さん(右)、富田さん(左)
 

利用していく中で何か印象的だったことはありましたか?

(宇野さん)利用して良かったと思うのは、仕事のことではないテーマで皆さんが会話していたことです。普段の会話では出てこない話題がよく話されていました。「子どもの頃、流行っていたものは何ですか?」というようなお題が提示されたとき、メンバーの年齢も様々ですので、答える内容も全く異なり、それらのやり取りを見ていて単純に楽しかったですね。
 
(富田さん)入社間もない頃は相手の人柄がわからないというだけで少し不安になったりするのですが、仕事とは関係ないテーマで会話することでその人のことを深くまで知ることができ、安心してコミュニケーションが取れるようになりました。些細なことですが、そのようなことが入社直後にはすごく支えになると思います。

 

雑談は「素の言葉」で紡ぎだすから距離も近くになる

(星野さん)私は昨年度もメンバーとして利用させていただき、今年度は半分事務局として、半分メンバーとしてHappiness Planet Gymを利用させていただきました。その中で、一番感じたことは「雑談」は「本来の自分の飾らない(素の)言葉で話せる」ということです。仕事上ではなかなか話せない、得られない言葉が、Happiness Planet Gymの雑談のお題の提示によって、本当の自分を引き出されるような感覚があり、「職場ではあるけれども、本来の素の自分を出していいのだと思えるようになりました。メンバーの皆さんも継続的に利用する中で、始めは硬かった言葉がだんだん柔らかくなってきて、自分の言葉で自分のことを、より深くまで表現するようになってきたように思います。


 
あとは利用メンバーの1人にヒアリングした際、「相手が自己開示してくれたから、自分も自己開示しようと思えた」という言葉が出てきました。自ら雑談で自分のことを話すとなると、どうしても「自分語り」のようになってしまい、あまり良い印象にならないことがあると思います。ですが、Happiness Planet Gymのようにお題を提示してくれて、それをきっかけにメンバーが自分のことを話す、そして、他のメンバーがさらにそれについてコメントする、という仕組みだと自然な雑談が生まれ、より関係性が深まりやすくなると実感しました。

 
 

気軽な雑談や些細な質問ができる「同期」

 

Happiness Planet Gymの利用を通じて、他のメンバーの関係性という点では何か変化はありましたでしょうか?

(富田さん)そうですね。入社後、契約書のことで分からないことがあり、わざわざ法務部に問い合わせることでもないけど、少し聞きたいというような内容で、、。その時、たまたまHappiness Planet Gymのメンバーの中に法務部の方がいたので、チャットでその方に連絡を入れて疑問点を解消できたということがありました。
他にも、Happiness Planet Gymのメンバーとオフィスですれ違っても気軽な世間話をすることもあり、本当に「同期」といえるような関係になったのではないかと感じています。やはり、そのような存在がいると、会社に来る不安が少なくなったり、受け入れてもらえているという気持ちが強くなったりして、働く上での心理的な安心感が大きくなると思います。


今回、Happiness Planet Gymで同じチームとして活動したキャリア入社の皆さま
 
(宇野さん)私は普段は大阪の事業所で勤務していますが、数週間前に東京の本社に行く機会がありました。その際、Happiness Planet Gymのメンバーの数名と顔を合わせて、会話をさせていただきました。拠点が異なるのでほぼ初めてお会いする方もいたのですが、会った時に「おお!」といった感じで昔から知っているような感覚になりました。キャリア入社の場合は知っている人がほとんどおらず、仕事で関わる人しか知り合いと呼べる人がいないのが普通だと思いますが、Happiness Planet Gymを利用したことによって本社や事業所等に出張した際に知り合いがいて、楽しみが増えたと思います。息抜き程度に仕事のことやそれ以外のことを話せるメンバーがいるのはとても大きいことだと感じました。


 
(向井さん)私は事務局としてこの活動に参画していました。今回、利用したあるメンバーの上司から聞いたエピソードが印象的だったのでお話すると、その方は初対面の方に気さくにコミュニケーションを取るというタイプではないようでした。ある時、上司から「〇〇について他部署の人に聞いておいて」というような指示があり、その方は他部署の方とコミュニケーションを取ることにハードルを感じて「どうしようか」と悩んだそうです。ただ、その時にHappiness Planet Gymのメンバーに該当する部署のメンバーがいることを思い出して「Happiness Planet Gymで知り合ったメンバーがいるので、その人に聞いてみます!」と顔色を明るくして上司に話したみたいで、、。 そのエピソードがとても印象的で、「全く知らない」という状態と「少し知っている」という状態はとても大きな違いなのだと思ました。特に、キャリア入社の方にとっては他部署の人を少し知っている、Aさんの仕事以外の面を少し知っているということが働きやすさの点で重要なことだと思います。
 
 

Happiness Planet Gymはオンラインの壁を越えてくれた

 

最後に、Happiness Planet Gymの利用全体を通して何か感想はありますか?

(星野さん)Happiness Planet Gymはオンラインの壁を越えてくれたように思います。オンラインのコミュニケーションというと、普段プライベートで利用しているSNSが思い浮かび、 自分のことを発信するだけという一方通行な使い方をすることが多いため、同じような機能のSNSを職場で使用しても、オンライン上のつながりをリアルの場でのコミュニケーションに活かせるということはそれほど多くないと思います。ただ、Happiness Planet Gymの場合は雑談のような他愛もない事柄も、仕事の価値観や考えなどの濃い内容も互いに表現し、そこにメンバーが言葉を投げかけることによって、オンラインにも関わらず温度感があるように思いました。また、そのコミュニケーションをたとえわずかな時間であっても「毎日」行うことができるという仕組みが心理的安全性の向上にも寄与したと思います。
 
今後もキャリア採用で同時期に入社された方をはじめ、チーム力向上のためにHappiness Planet Gymを利用していくので、より上手く活用できるようにしていきたいと思っています。
 

―ありがとうございました!

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