• トップ
  • ニュース
  • 幸福度マーケティング×幸福度テクノロジーを活用した科学的アプローチによる企業変革を支援
ニュース

News

幸福度マーケティング×幸福度テクノロジーを活用した科学的アプローチによる企業変革を支援

XLineFacebook

PwCコンサルティング合同会社と当社で、共同のニュースリリースを発表しました。


幸福度マーケティング×幸福度テクノロジーを活用した

科学的アプローチによる企業変革を支援

2022年4月26日
PwCコンサルティング合同会社
株式会社ハピネスプラネット

 PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役CEO:大竹 伸明、以下「PwCコンサルティング」)と、株式会社ハピネスプラネット(東京都国分寺市、代表取締役CEO:矢野 和男、以下「ハピネスプラネット」)は、従業員の幸せおよびウェルビーイング向上を起点とした企業変革の実現に向けて、4月26日より協業を開始します。

現在、多くの企業で従業員との関係性構築の在り方が見直され、また、アフターコロナにおける新しい働き方について活発な議論が展開されています。PwCコンサルティングとハピネスプラネットでもかねて、従業員の幸福度向上を目指す企業に対してそれぞれ独自のアプローチで支援していましたが、このたび、PwCコンサルティングの幸せおよびウェルビーイングを軸とした企業変革アプローチと、ハピネスプラネットの長年の研究で培われた幸福に関するデータからの知見を基にした科学的なアプローチを組み合わせることで、より付加価値の高いサービス提供ができると考え、幸せおよびウェルビーイングを起点とした企業変革(ウェルビーイングトランスフォーメーション、以下WX)を包括的に支援する戦略パートナーとして共同で支援を実施していくことに合意しました。

持続的な幸福度の向上および企業変革に向けた施策設計に加え、施策実行段階において、定量データに基づき、組織全体や各従業員の仕事のやりがいや幸福感の向上を支援するアプリケーションを通じ幸福度の向上を図ることにより、フィードバックループをより高速回転させて確実なWXの実現を目指します。

1. 両社による、従業員の幸せおよびウェルビーイング向上を起点とした支援
PwCコンサルティングは、企業と、顧客、従業員をはじめとするステークホルダーの「幸せ」を中心とした長期的でサステナブルな関係性を構築する「幸福度マーケティング」を提唱※1しています。幸せな従業員は生産性1.3倍、創造性3倍等のパフォーマンスを示すという先行研究※2があり、また、幸せは伝染するという調査結果※3もあることから、従業員の幸福は、その顧客にも波及すると考え、「幸せ志向」「マーケティング志向」を軸とした従業員向け幸福度マーケティングサービス※4を提供しています。

株式会社日立製作所のグループ会社ハピネスプラネットは、従業員の前向きな心を引き出すスマートフォンアプリ「Happiness Planet」のサービスを運営。「社会に熱意とつながりを」の実現に向け、「幸せ」を事業の根幹に個人および組織のハピネス/ウェルビーイング向上サービスの提供に取り組んでいます。2022年2月には、これまでのハピネスプラネットの幸福に関する研究成果に基づき、幸福の尺度の計測だけでなく、幸せの日々の習慣化までをサポートする“Happiness Planet Gym”をローンチしており、本協業でも活用します。

2. 協業内容
PwCコンサルティングが提供する従業員向け幸福度マーケティングサービスに、ハピネスプラネットが独自開発した幸福の尺度「コハピポイント(従業員の前向きな熱意とつながりの度合いを定量化)」をモニタリングできる技術や日々の行動変容や習慣化を支援するサービス(“Happiness Planet Gym”)を掛け合わせます。幸福度に紐づいたより詳細な調査結果を踏まえた施策設計に加え、施策実行段階における従業員の施策関与へのモチベーション維持およびアプリ機能によって得られたデータに基づいた効果測定・継続施策の改善が可能になります。これにより、組織全体でWXを浸透・定着化する支援を目指します。

具体的には、従業員向け幸福度マーケティングサービスにおける、(1)パーパス(再)定義・戦略策定、(2)幸福度調査/幸福度診断、(3)メカニズム特定/幸福度・LTV(Life Time Value、顧客生涯価値)向上計画策定、(4)KPI策定/KPIマネジメント・ガバナンス設計、(5)実行/モニタリング、(6)継続的なケイパビリティ向上、のうち、以下2つの領域に両社で取り組みます。
「(2)幸福度調査/幸福度診断」における、ハピネスプラネットの組織変革支援の知見を活用した、個人別の幸福度診断および組織内の関係性を含めた幸福度診断を実施。これにより、組織と個人における幸福度をより立体的に把握することが可能になります。
「(5)実行/モニタリング」における、“Happiness Planet Gym”を活用した従業員の日々の行動変容・習慣化の支援。具体的には、16個のガイドに従って小さな決意表明で前向きに1日を始め、これを周りと互いに応援しあうことで、職場内に横や斜めのフラットで風通しのよいネットワークをアプリが支援して形成。以上のチャレンジリストや参加者間の応援・声掛け機能を活用。「コハピポイント」の定量化やモニタリング結果や施策への従業員のフィードバックを基に、施策の効果測定や施策改善が可能になり、WXに向けたPDCAの効果的な運用が実現します。

ハピネスプラネット代表取締役CEO 矢野和男氏のコメント

周りを見わたしますと、この20年、熱意や職場のつながりがなくても、仕組みによって仕事が回る組織づくりの努力がなされ、ある程度、成功してきたと思います。しかし、これには副作用もありました。即ち、熱意もなく、つながりも薄い人たちが、仕組み通りに仕事をする組織になっている場合があるのです。これでは、この変化の時代に適応できません。この変化に立ち向かう熱意やつながりある人や組織をつくるのは、我々が次世代のために果たすべき責務だと私は思っています。それこそが「幸せ/ウェルビーイング」をつくることでもあります。

私は多くの人たちのご協力を得て、前向きでつながりあう人と組織をいかに醸成するかを長年データを用いて研究し、いよいよ、実組織で大きな効果を発揮できる段階になりました。今回、上記のための仕組みである「Happiness Planet Gym」とPwCコンサルティングの持つ「幸福度マーケティング」ほかの力を組み合わせることで、幅広い組織の企業変革(WX)に向けた取り組みを、戦略から習慣化まで包括的に提供できると考えます。

PwCコンサルティング合同会社ディレクター 髙木健一のコメント

幸せを起点としたパーパス経営である「幸福度マーケティング」を推進する中で、「幸福度」に基づく単発の戦略策定やアナリティクス、顧客体験(Customer Experience、CX)や従業員体験(Employee Experience、EX)の設計といったコンサルティングサービスだけでなく、日々の行動変容にまで落とし込んだ変革への支援も求められ始めています。その点で、このたびのハピネスプラネットとの協業は、強力な補完関係を結ぶことができると考えています。ハピネスプラネットは「幸せ」を加速度センサーの客観データから定量的に可視化し、そこから日々の行動変容につながるような幸せ向上の施策へと紐づける取り組みのパイオニアです。そしてPwCコンサルティングは、幸福度研究の第一人者である前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)らと協業し、長期的な「幸せ」の状態を計測する主観データを測定・分析することで、課題を特定し計画を立案することに経験を積んできました。異なる切り口かつ補完的なアプローチで企業の幸せ実現に取り組む両社協業により、今までにない短期と中長期双方の視点を融合させた、幸せ起点の企業変革(WX)を実現できると考えています。

両社は本協業を通じ、企業が幸福度を起点に従業員と長期的かつ親密な関係を構築し、生産性・創造性の高い組織をつくり、幸せを起点としたパーパス経営の実現に寄与できるよう支援します。

※1 幸福度マーケティングwebpage
https://www.pwc.com/jp/ja/services/consulting/customer/marketing/well-being-marketing.html

※2 Shawn Achor. The Happiness Advantage: The Seven Principles of Positive Psychology that Fuel Success and Performance at Work.2010

※3 James H Fowler, Nicholas A Christakis. Dynamic spread of happiness in a large social network: longitudinal analysis over 20 years in the Framingham Heart Study. British Medical Journal. 2008.

※4 2021年11月16日に、従業員向け幸福度マーケティングサービス提供開始
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/well-being-marketing2111.html

幸福度マーケティングについて

国内幸福学研究の第一人者である前野隆司氏(慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)と協業し、企業と顧客、従業員を含むその他ステークホルダーの「幸せ」を中心とした長期的でサステナブルな関係性を構築する「幸福度マーケティング」のソリューションです。「全国消費者実態・幸福度調査2020」、「全国Kawaii実態・幸福度調査2021」、「全国熱狂実態・幸福度調査2021」など、幸福度を軸とした各種調査を実施しています。また、「幸福度マーケティングインサイト」では、幸福度調査や幸福学、マーケティングの知見に基づくインサイトを多数発信。従業員向け幸福度マーケティングの視点では、幸せなイノベーティブ人材・組織への変革に向けたブランディングの方法などのいくつかの記事を公開しています。


https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/happiness-planet-pwc-consulting-collaboration-project-202204.html